ウインダムとレクサスES

トヨタウインダム

ウインダムはトヨタ自動車が販売する高級普通自動車。ウインダムは造語で、英語のウイン(WIN)とダム(DOM)を組み合わせ「勝っている状態」(常勝)と言う意味がこめられています。

ウインダムは1991年9月にデビュー。トヨタカローラ店の最上級車種で三菱ディアマンテ、日産ローレル、セフェーロ、ホンダインスパイアなどが同クラス。バブル期ということもあり、3000ccオーバーの高級車が売れていた時代での初代(1991年-1996年)に始まり、2代(1996年-2001年)3代(2001年-2005年)と続き、2005年11月で生産を終了しました。

米国では1989年レクサス・ESの名前で販売がスタート。その品質と日本車ならではの信頼性、価格設定で高級車のブランド別販売台数ではメルセデス・ベンツやBMWを抑えて1999年以降7年連続トップという実績に輝くほどの人気車に成長しています。発売当時、三菱自動車の海外製造・販売の上級セダン車ディアマンテ(90年日本カーオブザイヤー)にも刺激を受けたようです。現在レクサス・ES(ES350)の販売は継続されています。

ウインダムの歴代モデル

ウインダムの初代モデルは北米市場で販売されていたレクサスES300の国内向けとして1991年8月販売開始。カムリ・プロミネントをベースにデザインされたボディーの大きさはクラウンと同程度。前輪駆動エンジンのみで4WSはウィンダムには設定されませんでした。1993年、1994年とモデルチェンジ。グレード展開は2.5に装備を充実させたGと「2.5」グレードをベースとした「2.5レクスター」という特別仕様車が用意されました。

2代目ウインダム(MCV20・21)は1996年8月販売開始。安全性能は大きく向上し、衝撃を緩和する運転席/助手席エアバッグを標準装備とし、室内には衝撃吸収素材、車体はトヨタ独自基準の衝突安全ボディGOAが採用されました。グレードは「3.0G」「3.0X」「2.5G」「2.5X」他に「ブラックレザーパッケージ」が限定販売されています。

3代目ウインダム(MCV30)は2001年8月販売開始。ハードトップ型からドアサッシのあるセダン型を採用し、さらに広くなって快適性を前面に出しました。その後、セダン車需要が低迷したこともあって、2005年で生産終了となっています。

輸入車としてのレクサス

ウインダムはカムリ(ACV40系)と統合する形での生産終了になりましたが、ウィンダムが生まれるきっかけとなったレクサスは北米、ヨーロッパ、アジア、中東、中南米、アフリカ、オセアニアで好評で国内でも2005年の8月にレクサス店が開業しています。

1989年レクサスLSが発売されるとあっという間に人気車の仲間入りを果たしています。(初年度だけで約1万6000台)レクサスLSは国内ではトヨタ・セルシオとして販売されています。他にはレクサスGSがトヨタ・アリスト。レクサスESはトヨタ・ウィンダム。レクサスIS はトヨタ・アルテッツァ。レクサスSC はトヨタ・ソアラ。レクサスLXは人気車ランドクルーザーシグナス。レクサスGXはランドクルーザープラド。レクサスRXはハリアーとして販売されています。

日本ではGS、IS、SCの3車種を取り扱い、多くの輸入車ブランドとは異なり47都道府県の全てにディーラーが設置され、店舗デザインも統一されています。現在、生産終了したウィンダムであるレクサスESは国内未発売。またレクサスISに特別仕様車が限定発売されています。(2008年2月)

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